A子とB子

 

 


自分という入れ物の中には、
少なくとも2人の人格が必ず存在している。
 
仮にその二人の名前をA子とB子にする。
 
A子は理性エネルギーを原動力にしている。
 
B子は感情エネルギーを原動力にしている。
 
A子は、「普通、常識、当たり前」
などのルールを必死で守っているつもりになっている。
 
でも、そのルールは、
実は、押しつけられた価値観や、
様々な過去の体験をもとに、
独創的に創り出しているにもかかわらず、
私の外側に居る絶対多数の人と共有していると信じている。
 
そして、自分は普段、
A子こそが自分のすべてなんだと、
自分に思い込まされている。
 
 
ところがところが、
眠れる猛獣B子がひとたび目を覚ますと、
とたんにA子はその身を隠してしまうので、
しばらくの間ではあるものの、
自分はB子に簡単に支配されてしまう。
 
 
B子が目を覚ますきっかけは、
いつも突然やってくる。
 
そしていとも簡単にB子は目を覚ます。
 
A子はB子に現れて欲しくないので、
できるだけB子を刺激するようなことは、
避けようとしているのだが・・・・。
 
着火してしまったときのB子のパワーは
たいへん凄まじいものがある。
 
そのエネルギーがある程度燃えてしまうまでは、
自分の中を暴れまわっている。
 
 
ところがB子は強烈な爆発力があるものの、
持久力はほとんど持っていない。
 
しばらく暴れまわると、
すぐにスタミナがなくなり、
また心の奥で眠りについてしまう。
 
 
B子が眠りにつくと瞬時にA子が現れ、
何事もなかったかのように
また自分を支配してしまう。
 
 
 
その巧みさゆえに自分は、
ときとしてB子的な心の状態になるのは、
外側の現象が自分を苦しめるからだと思わされてしまい
なかなかB子の存在に気付くことはできない。
 
 
しかし、あるとき目が内側に向かい始めると、
かんたんにB子の存在に気づいてしまう。
 
苦しみはB子という存在によって、
感じさせられていたんだと思うようになる。
 
 
そこで自分はB子の排除しようと行動を起こす。
 
本を読んだり、セミナーを受けたり、
様々なセラピーを受けたり・・・・。
 
その都度、
B子の存在が薄れて行くように感じるものの、
B子の強烈強大なエネルギーはなかなか抜けきらない。
 
いくら頑張ってB子だけを排除しようとしても、
なかなか排除することができない。
 
実はそれもそのはず、
A子はB子の存在があるがゆえに、
その対極の存在として存在できているのだから。
 
B子だけを排除しようとしても、
気づけないところでA子の抵抗に遭い、
B子を排除することができないのだ。
 
 
B子の影響を受けたくなければ、
B子だけを排除しようとするのではなく、
A子とB子とを共に
変容させていくようにしなければならない。
 
 
A子が採用している「普通、常識、当たり前」
というルールが本当に必要なルールなのかどうかを
真剣にじっくり深く見つめ直すことで、
A子を変容させていく。
 
それとともにB子が保有している
とても発火性の強いエネルギーを
焦らなくてもいいので、
ゆっくりと燃焼させていくことで、
B子を変容させていく。
 
これら二つの作業をバランスよく進めることで、
やがて変容したA子とB子が融合して
C子が心の中に誕生する。
 
そうして生まれてきたC子は、
価値観、観念、ネガティブな記憶などの
過去のデータをもはや必要とはしていない。
 
直感やひらめきという純粋動機をベースにして
行動するようになっている。
 
そのC子に自分の支配を任すことができるようになって、
初めて自分の心の中に本当のしあわせがやってくる。
 
 
 
「普通、常識、当たり前」などという勘違いの元、
独自のルールに従って行動することで、 
いい人に思わせて自分を守ろうとする自我。 
  
自分という入れ物の中で暴れまわることで、
外側を威圧したり、同情を集めようとしたりして、
自分に対する攻撃(妄想なのだが・・・)から、
自分を守ろうとする自我。
 
その成果はともかくとして、
どちらも長年、自分を守ろうとして、
頑張り続けてきてくれた。
 
それらの自我を排除するのではなく、
変容させていくことではじめて、
心の中にしあわせが飛び込んでくる。
 
 

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